平成30年度より石川県・加賀市において、スマートインクルージョンという発想を実際に市政レベルで実現するプロジェクトがスタートします。プロジェクトの柱は、大きく3つあります。一つは、ブロックチェーンなどによる、セキュアな形での「障害者情報の一元化」2つ目は、安心・安全の見守りの家(スマートホーム)、3つ目は、移動の安全の見守り(スマートモビリティー)です。
地元の障がい者団体、関連施設との話し合い、ディスカッションを通じ、本当に必要とされるスマートな行政の仕組みを構築していきます。障がいのある子を持つ親の共通の願いである、「親亡き後」をいかに安心して任せられるシステムを構築するかを加賀市、協力企業・団体、当機構、が一丸となって取り組むプロジェクトです。
総務省・情報流通振興課が主導する、「スマートインクルージョン構想」では、地域でのIoT分野での人材育成を、インクルーシブな環境で実施することを目指しています。当機構も加賀市において、地域ICTクラブの創設にかかわり、とりわけ特別支援教育の中で、新たな産業分野で活躍できる人材の発掘育成の仕組みを作っていきます。
総務省:スマートインクルージョン構想の実現に向けた取組 最終とりまとめ(案)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000558541.pdf
インクルーシブアイディアソンは、障がい当事者と企業・エンジニアが社会課題の解決のために、一同に会し、課題解決のソリューションを共創するイノベーション創出のためのソーシャル・イベントです。今回は「障がい者×旅」をテーマに実施。障がいのある方が、旅をするに際し、どのような課題・問題があるかをヒアリングによりリスト化、その中で、insightと呼ばれる共通の社会課題を見出しつつ、具体的なビジネスモデルを考案する内容です。ここからは、視覚障がいの方や、身体障がいの方のための具体的なAI/IoTを使ったビジネスモデルが審査員賞を受賞し、実際にそのグループはスタートアップを始めています。技術者が日ごろ気が付かない本当の社会ニーズに障がい者と交流することで気が付く貴重な機会となりました。今後も東京・加賀市で実施していきます。